HCL ZIE License Manager
ライセンス・マネージャーは、エンド・ユーザーとソフトウェア・ベンダー間の効果的なソフトウェア管理を容易にするツールです。これにより、組織では、会社のソフトウェア製品の使用状況追跡や文書化が可能になります。HCL ZIE License Manager は、HCL ZIE for Web や HCL ZIE for Windows などのメインフレーム端末エミュレーター製品のライセンス情報を追跡するために使用されるライセンス制御ツールです。
HCL ZIE License Manager は、次のバージョンの HCL 端末エミュレーター用に構成できます。
* HCL ZIE for Web バージョン 1.0 以上
* HCL ZIE for Windows バージョン 1.0 以上
HCL ZIE License Manager (LM) は、WebSphere Application Server (WAS)、ZIEWeb Embedded Server、または Tomcat がインストールおよび構成されている場合、ZIE for Web と ZIE for Windows の両方のライセンス使用状況を追跡できます。
* アプリケーション・サーバー
* Flexera ライセンスの詳細
以下の手順に従って、LicenseManager をインストールします。
例:
http://<appserver-address>:<port-num>/<context-root>
ここで、
<appserver-address> : は、ライセンス・マネージャーがインストールされているサーバーのホスト名または IP アドレスです。
<port-num> : は、アプリケーション・サーバーの導入時に指定されたポートです。
<context-root> : は、管理者が構成できるロケーション名です。
すべてのクライアント・タイプ (ZIEWeb Lite Client Launcher および Java Webstart クライアント) について、ZIEWEB サーバーの公開ディレクトリーにある構成ファイル (config.properties) に次のパラメーターを追加します。
例:
licenseserverurl=http://127.0.0.1:9080/LicenseManager/LicenseLogger
timeout=5
enableMacAddress=true
License Manager 設定の構成は、ZIEWin のインストール時に「InstallShield ウィザード」で必要なサーバーの詳細を指定するか、あるいは「設定」内の「詳細」タブの「License Manager 設定」セクションで追加/更新することにより行うことができます。
ライセンス URL: HCL Z and I Emulator for Windows セッションがライセンス・パラメーターを送信する先の、License Manager サーバーの HTTP URL を指定します。製品を使用するには、このフィールドを設定する必要があります。このフィールドが設定されていない場合、エミュレーター・セッションの開始は中止されます。
例:「http://
間隔: HCL Z and I Emulator for Windows セッションがライセンス・パラメーターを送信する間隔を分単位で指定します。これは、要求が送信されない場合にサーバーがクライアントをタイムアウトとしてマークするまでの要求間隔です。デフォルト値は最小値である 5 分で、最大値は 30 分です。
注: 「設定」ユーティリティーを使用して設定された License Manager 設定は、インストール時に設定された値よりも優先されます。アプリケーション・データの場所がユーザー・ディレクトリー内の %appdata% となる「ユーザー・インストール」でインストールする場合、「設定」ユーティリティーの設定は、現在のユーザーにのみ適用されます。
HACL アプリケーションの場合、開発者は以下のセッション・パラメーターとステートメントを使用してライセンス・サーバーの URL とタイムアウト値を設定できます。
p.put(Session.LICENSE_SERVER_URL,"http://<server-address>:<server-port>/<context-root>/LicenseLogger");
p.put(Session.LICENSE_SERVER_TIME_OUT,"5");
p.put(Session. LICENSE_SERVER_MAC_ADDRESS,"true");
p.put(Session. LICENSE_SERVER_MACHINE_NAME,"false");
管理者は、License Manager のインストール・ディレクトリーにある「adminConfig.properties」ファイルを変更することにより、さまざまな値に基づいてライセンスの一意性を必須にできます。
例:
defineUniqueUser=systemusername;macaddress
以下は、一意性を定義するために変更する必要がある使用可能なパラメーターです。
IP アドレス : ip
システム・ユーザー名 : systemusername
MAC アドレス : macaddress
マシン名 : machinename
上記の属性の任意の組み合わせを使用して、ライセンスの一意性を定義できます。複数のパラメーター値を構成する必要がある場合は、各パラメーターをセミコロン (;) で区切る必要があります。
注:
a). 既存のログを使用して一意のユーザーを再定義するときは、サーブレット・パラメーターでライセンス・マネージャーの別のインストール場所を指定して (または既存のライセンス・マネージャー・フォルダーを削除して) 再起動し、ライセンス数の計算中のエラーを回避します。
b). 一意のユーザーを再定義した後、HCL ZIE ライセンス・マネージャーを再起動します。
以下は、ライセンス・マネージャーの構成に使用できるパラメーターのリストです。
プロパティー |
値 |
説明 |
ZIE_WIN_Enabled |
true/false |
ZIE for Windows クライアントを有効/無効にする |
ZIE_WEB_Enabled |
true/false |
ZIE for Web クライアントを有効/無効にする |
FLEXERA_SERVER_URL |
https://[license server host]/api/1.0/instances/[license server ID] |
ZIE for Windows の Flexera サーバー URL |
FLEXERA_SERVER_PVT_KEY |
C:\\Users\PrivateKey.pem |
ZIE for Windows の Flexera 秘密鍵の場所 |
FLEXERA_SERVER_URL_ZIEWEB |
https://[license server host]/api/1.0/instances/[license server ID] |
ZIE for Web の Flexera サーバー URL |
FLEXERA_SERVER_PVT_KEY_ZIEWEB |
C:\\Users\PrivateKey.pem |
ZIE for Web の Flexera 秘密鍵の場所 |
Directory_Location |
C:\\dir_location |
ログのディレクトリーの場所 |
License Manager アプリケーションの導入に使用されるアプリケーション・サーバーによっては、上記のプロパティーを初期化できるパスが変わる場合があります。
サーバー・モジュールが正常にインストールされた後、管理者はライセンス・ロガーを使用して License Manager 管理コンソールからクライアント・ログインをモニターできます。
コンソールには、次の場所に移動してアクセスできます。 http://appserver-address:port-num/<context-root>/
ユーザー名とパスワードの入力を求められたら、ユーザーはデフォルトのユーザー名 admin とパスワード password でログインできます。
License Manager アドミニストレーターとしてログインした後、メニュー・バーの「アドミニストレーター」をクリックしてパスワードを変更できます。詳細については、以下の「新規ユーザーを作成する」および「ユーザー・パスワードを変更する」のセクションを参照してください。
License Manager アドミニストレーターとして、以下のタスクを実行できます。
アクティブなライセンスの合計
- ZIE for Web と ZIE for Windows の両方のアクティブな同時ライセンスの合計数。
最大同時ライセンス数
- 最大同時ライセンス数は、License Manager のインストール以降、製品 (ZIE for Web / ZIE for Windows) に同時にアクセスした個別のユーザーの最大数を示します。
最大許可ライセンス数
- 最大許可ライセンス数は、1 日に ZIE for Web / ZIE for Windows のいずれかの製品にアクセスした許可ユーザーの最大数を示します。
累計許可ライセンス数
- 累計許可ライセンス数は、License Manager のインストール以降、日付までにいずれかの製品 (ZIE for Web または ZIE for Windows) にアクセスした個別の許可ユーザーの総数を示します。
続き
- 「続き」オプションをクリックすると、両方の製品を組み合わせたライセンス要約レポートが表示されます。
デフォルトでは、レポートには、個々の製品 (ZIE for Web および ZIE for Windows) のライセンスの日次概要が表示されます。フィルター機能を使用して、指定した日付間隔でのライセンスの使用状況を表示できます。これには、各製品の次の情報が含まれます。
管理者は、必要に応じて特定の列を並べ替えることができます。
各セクション/タブには、対応する製品に関する次の情報が表示されます。
アクティブ・ライセンス
ZIE for Web / ZIE for Windows の (アクティブ・セッションの) アクティブな同時ライセンス。管理者は、強調表示された「アクティブ・ライセンス」のリンクをクリックして、アクティブ・クライアントの詳細を表示できます。アクティブ・クライアント・レポートには、その時点でのすべてのアクティブ・クライアントに関する以下の情報が表示されます。
管理者は、必要に応じて特定の列を並べ替えることができます。
最大許可ライセンス数
最大許可ライセンス数は、License Manager のインストール以降、任意の日に製品 (ZIE for Web /ZIE for Windows) にアクセスする許可ライセンスユーザーの最大数を示します。
累計許可ライセンス数
製品 (ZIE for Web and ZIE for Windows) の License Manager のインストール以降の個別の許可ユーザーの累計許可ライセンス数。
当日のライセンス詳細レポート (ZIE for Web および ZIE for Windows)。
ログ・レベル
このオプションは、「ライセンス使用状況の詳細」ページで利用できます。
ログ・レベル (1-LOW から 3-HIGH) を選択して、ログに記録するエントリーの数をフィルター操作します。デフォルトのログ・レベルであるレベル 3 (HIGH) は、定期的なクライアント・チェックインとともに、接続が閉じられたエントリーを含むすべてのエントリー・パラメーターをログに記録します。他のすべてのログ・レベル (1 および 2) は、最初のクライアント・チェックインと接続が閉じられたエントリーのみをログに記録します。
ログに記録されるパラメーターは次のとおりです。
レベル 3: すべてのパラメーター
レベル 2: タイム・スタンプ、IP、システム・ユーザー名、クライアント・タイプ、サブクライアント・タイプ、マシン名、接続状況
レベル 1: タイム・スタンプ、IP、システム・ユーザー名、クライアント・タイプ、サブクライアント・タイプ、接続状況
ライセンス使用情報を含むログ・レベル 3 (HIGH) を含むライセンス使用状況レポートは、管理者が .csv ファイル (Excel ワークブックとして開くことができます) に抽出できます。
License Manager 管理コンソールにアクセスできるユーザーを管理するには、メニュー・バーの「ユーザー」をクリックします。
新規ユーザーを作成するには、次の手順を実行します。
注: ライセンス・マネージャーの新しいユーザーは、管理者のみが作成できます。
「既存のユーザー」セクションで、ユーザー名の横にあるアイコンを選択すると、既存のユーザーを削除するオプションがあります。
必要に応じて、管理者は、既存ユーザーのリストのユーザー名の横にあるアイコンをクリックして、選択したユーザーのパスワードをデフォルトのパスワード (「password」) にリセットできます。
ユーザーは、画面上部に表示されている「ユーザー名」フィールドにマウス・ポインターを合わせると、現在のパスワードを変更できます。現在のパスワードと新しいパスワードを指定したら、「送信」をクリックします。
HCL ZIE License Manager と統合されたライセンス・ツールは Flexera です。これは Flexera REST API クライアントを使用してフローティング・ライセンス・モデルを提供します。
HCL ZIE License Manager セッションおよび要求の使用は、Flexera ライセンスによって追跡および認可されます。HCL ZIE License Manager アプリケーションでライセンスを有効にするには、Flexera サーバーと必須のランタイム・プロパティーを事前に構成する必要があります。
HCL ZIE License Manager ユーザーは、オンプレミス・ライセンス・サーバーを構成するか、HCL の Flexera クラウド・サーバーを使用できます。ライセンス・サーバーの構成後、License Manager 管理者は公開鍵と秘密鍵のペアを作成する必要があります。公開鍵はライセンス・サーバーにアップロードされ、秘密鍵はサーバーと通信するための License Manager の構成に使用されます。
ZIEWeb 向けの Flexera ライセンス統合のセキュア・ライセンス・サーバーの構成について詳しくは、「Flexera を使用した HCL Z and I Emulator for Web の構成」を参照してください。
国別変換は利用できません。ヘルプ・ファイルは現在英語でのみ利用可能です。