Windows Terminal Services

Windows Terminal Services (WTS) は、Windows マシンに、複数のユーザーがログオンできるようにする機能です。この機能は、同時ユーザー環境または端末サービスとも呼ばれています。

ユーザーは、コンソール (Windows マシンに接続されている画面) またはリモート・デスクトップ・クライアントから、Windows マシンにログオンすることができます。

Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 では、コンソールで複数のユーザーがログオンできますが、1 人のログオン・ユーザーのみが自分のデスクトップをいつでも見ることができるようになります。この端末サービス機能は、ユーザーの簡易切り替えと呼ばれています。

管理者は、Citrix MetaFrame を使用することによって、WTS サーバーを構成してそこで個々のアプリケーションを実行できるようにし、さらに、それぞれのユーザーが異なるサーバー上の異なるアプリケーションを実行できるように、各ユーザーを構成することができます。したがって、ユーザーは、WTS サーバーにログオンする代わりに、各自のクライアント・マシンで実行されている Citrix 環境から、事前に構成済みのアプリケーションを起動することになります。すると、Citrix が該当する WTS サーバーにログオンし、アプリケーションを実行します。ユーザーがアプリケーションをクローズすると、Citrix はアプリケーションをシャットダウンし、アプリケーションが開始したすべてのプロセスが終了するまで待ってから、WTS サーバーからログオフします。

注:
  1. メッセージ・ファイル・ログは、各 WTS ログオン・セッションごとに別々に維持されるのではありません。メッセージ・ログ・ファイルは、WTS サーバー用として 1 つだけ維持されます。
  2. WTS 環境でZ and I Emulator for Windowsを使用した場合、1 つの WTS ログオン・セッションに最大 52 個のセッション (A から Z または a から z) という制限が適用されます。WTS サーバーでは、1 台に付き 52 個のセッションの制限はありません。