使用上の注意

アプリケーションがこのクラスを使用する OIA 更新の通知を受けるには、 次に示すステップを実行しなければなりません。

  1. ECLOIANotify から派生したクラスを定義します。
  2. ECLOIANotify から派生したクラスの NotifyEvent メソッドを実装します。
  3. オプションで、ECLOIANotify の他のメンバー関数を実装します。
  4. 派生クラスのインスタンスを作成します。
  5. そのインスタンスを ECLOIA::RegisterOIAEvent() メソッドで登録します。

登録が完了した後では、OIA 標識の更新は ECLOIANotify から派生したクラス の NotifyEvent() メソッドが呼び出される原因となります。

短時間に発生する複数の OIA の更新は、単一のイベント通知に集約される ことがあるので注意してください。

アプリケーションは、派生したクラス用に自身のコンストラクター およびデストラクターを任意で提供することができます。これが便利なのは、 アプリケーションが特定のインスタンス固有データをそのクラス内に保管してから、 その情報をコンストラクター上のパラメーターとして渡す必要がある場合です。

イベントの登録時にエラーが検出された場合、ECLErr オブジェクトを 使用して NotifyError() メンバー関数が呼び出されます。エラーの後で、続いて イベントが生成されることも、生成されないこともあります。イベント生成が終了した とき (エラーか、あるいはその他の理由から) には、NotifyStop() メンバー関数が 呼び出されます。NotifyError() のデフォルトの実装によって、 ユーザーにメッセージ・ボックスが用意され、ECLErr オブジェクトから取り出された エラー・メッセージのテキストが示されます。

何らかの理由 (エラー、または ECLOIA::UnregisterOIAEvent 呼び出し) で、 イベント通知が停止すると、NotifyStop() メンバー関数が呼び出されます。デフォルトの NotifyStop() の 実装は、何も実行しません。