接続、ハンドルと名前の

ECL に関する限り、接続とは Z and I Emulator for Windows の単一かつ固有のエミュレーター・ウィンドウのことです。エミュレーター・ウィンドウは、ホストに実際に接続されていることも接続されていないこともあり、また、画面に表示されることも表示されないこともあります。例えば、Z and I Emulator for Windows のウィンドウが切断状態にある場合もあります。各接続は、接続ハンドルまたは接続名によって区別されます。大半の HACL オブジェクトは、特定の接続に関連があります。通常、オブジェクトは、オブジェクトのコンストラクター上のパラメーターとして、接続ハンドルまたは接続名をとります。Visual Basic などの、コンストラクター上のパラメーターをサポートしない言語では、関連づけを行うためにメンバー関数が提供されます。オブジェクトは、その作成後に他の接続に関連付けることはできません。例えば、接続 'B' に関連付けられた ECLPS (表示スペース) オブジェクトを作成するには、次のようなコードを使用します。

C++

ECLPS *PSObject;
PSObject = new ECLPS('B');

Visual Basic

Dim PSObject as Object
Set PSObject = CreateObject("ZIEWin.autECLPS")
PSObject.SetConnectionByName("B")

HACL 接続名は、A から Z、または a から z の単一の文字から成ります。接続名の最大数は 52 であり、現在、Z and I Emulator for Windows での同時接続は 52 までに制限されています。接続名は、EHLLAPI 短縮セッション ID と、Z and I Emulator for Windowsのウィンドウ・タイトルおよび OIA に示されるセッション ID と同じです。

HACL ハンドルは、単一の接続を表す固有の 32 ビット番号です。接続名とは異なり接続ハンドルは 52 までの値に限定されておらず、値そのものには、アプリケーションに対する意味はありません。1 つの接続ハンドルを使用して、複数のスレッドおよびプロセスにおいて 同一の接続を参照することができます。

今後の拡張に備えて、アプリケーションでは可能な限り接続ハンドルを使用するようにしてください。たいていの HACL オブジェクトは、接続の識別の必要があるときに ハンドルまたは名前を受け入れます。基本 HACL クラスには、ハンドルから名前へ、また名前からハンドルへ変換するのに使用できる関数があります。これらの関数は、どの HACL オブジェクトからでも使用できます。

注: 接続のプロパティーは、動的なものです。例えば、別のホストに接続を構成し直すと、GetConnType から 戻される接続タイプが変わることがあります。一般に、アプリケーションでは、接続のプロパティーは固定のものと見なしてはなりません。