転送機能について

転送できるデータは、ソース・プログラム、レコード、および次の情報だけです。
  • 分析用に編成された情報
  • 意思決定に使用する情報
  • コンピューター処理に適した情報
例えば、表計算で、原価分析報告書を作成するために在庫データを使用する場合があります。ワークステーションにデータを取り込む手段がない場合は、iSeries、eServer™ i5、または System i5® からデータを印刷し、その情報をワークステーションのファイル内に手動で入力しなければなりません。しかし、転送機能があれば、 在庫データベースに直接アクセスし、報告書に必要なデータだけを選択し、 必要な処理があればそれを行い、そのデータを使用して報告書を完成することが できます。

iSeries、eServer i5、または System i5 アプリケーションで処理するデータをworkstationからホスト・システムに転送することもできます。リモート・ユーザーが iSeries、eServer i5、または System i5 に直接アクセスできるように許可されている場合、このユーザーは作成された原価分析報告書にアクセスして、それぞれの実行結果と比較することができます。

例えば、図 1 が示すように、 2 つのファイルを結合してその情報をworkstationに転送し、報告書を作成することができます。
図 1. データ転送例
(iSeries からワークステーションに ファイル・データを転送するダイアグラム)

PC400 を使用してデータを転送するには、転送要求を作成する必要があります。転送要求とは、転送したいデータに関する、次のような情報を提供するもので す。

転送要求を作成する前に、必ず次の事項を確認してください。
  • データはどこにあるのか?
  • どれだけの量のデータを転送したいのか?
  • データをどのようにソートしたいのか?
  • データをどこに転送したいのか?

データを iSeries、eServer i5、または System i5 から workstation に転送する場合、PC400 では、転送するデータと、その転送データを表示するのかまたは workstation ファイルに書き込むのかを指定できます。

転送要求をworkstation・ファイルに保管することができるので、 次にデータを転送したいときに同じ情報を使用することができます。転送要求を保管しておけば、その転送要求を呼び出して変更することや再実行する ことができます。