2. Z and I Emulator for Windows TCP/IP データ転送が失敗し、転送機能が終了する

問題
TCP/IP データ転送が失敗し、エラー「転送機能は終了します」が表示されます。このメッセージでは、iSeries または AS/400 のホスト要件のチェックリストが示されます。
解決方法
この問題を解決するには、以下の手順を実行して、iSeries(TM) または AS/400® のホスト要件の状況を調べます。
  1. iSeries ホストまたは AS/400 ホストに以下の必須ライセンス・プログラムがインストールされていることを確認します (GO LICPGM と入力して、「Option 10 - Display Installed Licensed Programs:」を選択しますなど) に追加します。
    For V5Rx:
    5722TC1 *BASE iSeries TCP/IP Connectivity Utilities/400
    5722SS1 Option 12 OS/400 ® - Host Servers
    
    For V4R5:
    5769TC1 *BASE TCP/IP Connectivity Utilities for AS/400
    5769SS1 Option 12 OS/400 - Host Servers
  2. リモート・ロケーションが *LOCAL になっていて YOURSYSTEM のリレーショナル・データベース・エントリーがあることを確認します (「Work with Relational Database Directory Entries」に対してコマンド WRKRDBDIRE を発行します)。
    RELATIONAL DATABASE . . . . . . : YOURSYSTEMNAME
    REMOTE LOCATION:
    REMOTE LOCATION . . . . . . . : *LOCAL
    TEXT . . . . . . . . . . . . . . :
  3. ユーザー ID QUSER が有効になっていることを確認します (プロファイル QUSER について次のコマンドを発行します)。
    WRKUSRPRF USRPRF(QUSER)
  4. 次のコマンドを使用して、TCP/IP がアクティブであることを確認します (これは、TCP/IP の処理の前に行う必要があります)。
    START TCP/IP (STRTCP) COMMAND
  5. 次の「ホスト・サーバー始動」コマンドを発行します (まだ行っていない場合)。
    STRHOSTSVR SERVER(*ALL)
    RQDPCL(*TCP) 
以下の手順は、必要なサーバー・デーモンおよび事前開始サーバー・ジョブが DDM、データベース、およびファイル転送機能に対して アクティブであることを確認するためのものです。
  1. DDM に関して、以下の手順を実行します。
    1. DDM デーモンがアクティブであることを確認します。WRKACTJOB を使用して、QSYSWRK の下に QRWTLSTN ジョブを見つけます。このデーモンは、CHGDDMTCPA コマンド <F4> で AUTOSTART パラメーターが *YES に設定されている場合に、STRTCP コマンドが実行されると、自動的に始動されます。STRTCP コマンドの実行時にデーモンが始動しない場合は、次のコマンドを発行してデーモンを始動します。
      STRTCPSVR SERVER(*DDM)
      注: 依然として DDM デーモンが始動せず、エラー・メッセージ CPF3E30 が出力される 場合は、APAR SA81267 を参照してください。
    2. DDM 事前開始サーバー・ジョブがアクティブであることを確認します。WRKACTJOB を使用して、サーバー・ジョブ QRWTSRVR を見つけます。V5R2 以降のリリースでは、この事前開始ジョブは QUSRWRK サブシステムで実行されますが、他のサブシステムで実行されるように構成できます。このジョブはそのサブシステムで自動的に開始されます。このジョブがアクティブになっていない場合は、事前開始ジョブの開始コマンド STRPJ <F4> を発行します。V5R2 より前のホスト・バージョンでは、このジョブは QSYSWRK サブシステムで実行されます。
  2. データベースに関して、以下の手順を実行します。
    1. データベース・サーバー・デーモンのサブシステムがアクティブであることを確認します。サブシステムは QSERVER です。 デーモン・ジョブ名は QZDASRVSD です。
    2. データベース事前開始サーバー・ジョブがアクティブであることを確認します。V5R1 以降のリリースでは、この事前開始ジョブは QZDASOINIT と QZDASSINIT です。どちらのジョブも QUSRWRK サブシステムで実行されますが、他のサブシステムで実行されるように構成できます。DDM 事前開始ジョブの場合と同様に、このジョブはそのサブシステムで自動的に開始されますが、 このジョブがアクティブになっていない場合は、このジョブを STRPJ コマンドで開始します。
    3. ポート 8478 がアクティブになっていない場合は、次のコマンドを使用して、データベース・サーバー・ジョブ QZDASRVSD を終了し、再び開始します。
      ENDHOSTSVR *DATABASE
      STRHOSTSVR *DATABASE
  3. ファイル転送に関して、以下の手順を実行します。
    1. 転送機能サーバーのサブシステムがアクティブであることを確認します。サブシステムは QSERVER です。 デーモン・ジョブ名は QZDASRVSD です。
    2. 転送機能事前開始サーバー・ジョブがアクティブであることを確認します。その事前開始ジョブは QTFPJTCP です。このジョブは QSERVER サブシステムで実行されます。