DIF ファイルからのデータの転送

DIF ファイルから iSeries、eServer™ i5、または System i5® へのデータの転送時にエラー・セルが見つかった場合、 そのファイルのデータ・タイプに応じて、次のいずれかが起こることがあります。
  • システムのフィールドが文字 (EBCDIC) フィールドである場合、 変換不能文字 (16 進数のゼロ) が入れられてシステムに転送されます。転送された変換不能データのバイト数を知らせるメッセージが表示されます。
  • システムのフィールドが 16 進フィールド、ゾーン 10 進フィールド、 パック 10 進フィールド、または 2 進フィールドの場合、 このセルのデータが正しくないものであり、 そのデータがシステムに転送されていないことを知らせるエラー・メッセージが 表示されます。

システム・ファイルから DIF ファイルにデータを転送する場合、最初の レコードにフィールド名が入れられ、これを列の見出しと考えることができます。DIF ファイルをシステムに戻す場合、1 行目はこれらの (システムで定義されている とおりの) フィールド名、またはデータでなければなりません。1 行目がフィールド名で構成されていない場合、そのファイルはデータしか入っていない ものとして処理されます。

ファイルを iSeries、eServer i5、または System i5 に送る場合、DIF のヘッダー情報は使用されません。DIF ファイルをシステムに正確に転送するには、ファイルは正しい形式 (列と行) で なければなりません。フィールド名がある場合、これがデータの 1 行目を構成している 必要があります。以降のレコードで残りのデータ行が構成されます。したがって、 データを iSeries、eServer i5、または System i5 に転送する場合、ファイルはデータ転送機能によって最初に作成されたものと同じ形式で保管されている必要があります。

DIF ファイルから iSeries、eServer i5、または System i5 ファイルにデータを転送する場合、そのデータは次のように変更されます。
  • ASCII の文字、日付、時刻、およびタイム・スタンプの データは EBCDIC の文字データまたは 16 進データに変更されます。ASCII から EBCDIC への変更は、1 バイトごとに行われます。ASCII から 16 進数への変更は、ASCII の 2 バイト を 16 進数の 1 バイトに変更して行われます。
  • ASCII の数値データは、システムによって指定されたデータ・タイプに基づいて システムの 2 進数、ゾーン 10 進数、またはパック 10 進数に変換されます。

    ASCII の数値フィールドには明示的な方法で負符号と小数点が記録されているた めに、システムとworkstationとではフィールドの長さが異なることがあります。このことは、変換されたフィールドの長さがそのフィールドのシステム仕様と一致するように、 それぞれのフィールドは個々に変更されることを意味しています。データ転送機能は、workstationのデータをシステムのフィールドに入れようとします。

  • ヌル・フィールドの場合、フィールドがヌル値可能であるときに NULL DIF 文字フィールドがあると、iSeries、eServer i5、または System i5 フィールドにヌル値が送られます。
  • iSeries、eServer i5、または System i5 フィールドが可変長である場合、フィールドは、iSeries、eServer i5、または System i5 の可変長形式に変換されます。