ASCII テキスト・ファイルからデータを転送する場合のエラー

workstation ASCII のテキスト・ファイルから iSeries、eServer™ i5、または System i5® ファイルにデータを転送する場合、次のエラーが起こることがあります。
  • ASCII のテキスト・ファイルのデータ・フィールドが長すぎて、iSeries、eServer i5、または System i5 で定義したファイルのフィールドに入りません。この場合には、データが切り捨てられます。これ は、記述ファイルでシステム・ファイルに指定されたフィールドの長 さ以上の文字データを定義した場合に起こります。

    EBCDIC フィールドへのデータの転送時にこのエラーが起こるのは、超過バイト がスペース以外の場合だけです。

    16 進フィールドへのデータの転送時に このエラーが起こるのは、超過バイトがゼロ以外の場合だけです。データが指定したフィールドに入るように、 これらの超過バイトは切り捨てられます。

  • 数値データの値がシステムのフィールドには大きすぎます。最大値が使用されます。このエラーは次の場合に起こります。
    • フィールドの数値データが、そのフィールドに指定されたバイト数に入らない。
    • 数値フィールドの 10 進数の値に、そのフィールドに指定された桁数以上の値が 含まれている。

    フィールドの値は、iSeries、eServer i5、または System i5 で指定されたバイト数および桁数に対して指定できる最大値に設定されます。

  • このフィールドのデータは小数部の桁が多すぎます。数値は四捨五入されます。このエラーは、フィールドの小数点以下の桁数の数値が iSeries、eServer i5、または System i5 で指定された小数点以下の桁数の数値よりも大きい場合に起こります。データは余分 な最初の桁が 5 以上であれば切り上げられ、4 以下であれば切り捨てられるので、 これらの超過バイトは重要です。
  • このフィールドのデータが正しくないか、またはデータ・タイプと一致しません。このエラーは次の場合に起こります。
    • ファイル記述で数値として定義されているフィールドに、数値以外のデータが あります。転送要求は、ファイルに正しくないデータを転送するのを防ぐために終了します。
    • 指定されたファイル記述の形式と一致しない ASCII の数値データがあります。フィールドの中の小数点の位置が正しくない場合にもこのエラー が起こります。
    • X'30'X'39' 以外の値、マイナス、プラス、または小数点があります。小数点またはマイナスが重複しています。転送要求は、ファイルに正しくないデータを転送するのを防ぐために終了します。
  • このフィールドのデータが脱落している。デフォルト値が使用されます。このエラーは、データ・フィールドが定義されて、ファイルにデータがない場合に起こ ります。これは、定義された すべてのデータが見つかる前にレコードの終わりに達したことを意味します。

    データが定義されていても検出されなかった 1 つ、または複数のフィールドにデフォルト値 が入りファイルに転送されます。デフォルト値は、文字フィールドの場合 には EBCDIC のスペース、数値フィールドおよび 16 進フィールドの場合にはゼロです。

    ユーザー独自のデフォルト値を指定するには、そのファイルの DDS で デフォルト値 (DFT) キーワードを使用してください。

  • このレコードの終わりに余分なデータがあります。余分なデータは転送されません。このレコードの終わりにあり、かつ、システムのデータ定義また はworkstationのファイル記述ファイルで定義されていないデータは、そのデータを定義したり、 変更したりする定義がないので、システム・ファイルには転送されません。

ASCII テキスト・ファイルからファイル記述ファイルを使用しないで iSeries、eServer i5、または System i5 ファイルにデータを転送する場合は、そのファイルに指定されたレコード長を超える余分なデータは転送されません。