ライブラリー/ファイル (メンバー)

この項目の指定は必須です。この項目では、転送したいデータが保管されて いる 1 つまたは複数のファイルの名前を指定します。ファイル名は最高 32 個まで 指定することができます。複数のファイルを指定する場合には、コンマ (,) で区切る必要があり、転送元の指定の終了後に表示される JOIN BY を使用しなければなりません。必ず指定しなければならない名前はファイル名だけです。ファイル名の中の文字に コンマ (,) を使用してはなりません。他のオプショナル項目を指定しなかった場合、 それらの項目名は自動的に想定されます。例えば、ライブラリー名には *LIBL、 メンバー名には *FIRST、形式名には *ONLY が想定されます。カーソルが転送元の入力フィールドの中にあるときに、参照を選択するとライブラリー、ファイル、メンバー、および形式のリストを表示させることができます。
注: iSeries、eServer™ i5、または System i5® の物理ファイルからデータを転送するには、そのファイルに関する *USE 権限がなければなりません。iSeries、eServer i5、または System i5 の論理ファイルからデータを転送するには、そのファイルに関する *OBJOPR 権限と、各従属ファイルに関する *READ 権限が必要です。
指定するファイル名は次のとおりです。(大括弧 ( [ ] ) 内の項目は省略できます。) 複数指定する場合は、ファイル名の間をコンマ (,) で区切ってください。
[library-name/]file-name[(member-name[,record-format-name])],
[library-name/]file-name[(member-name[,record-format-name])],...
library-name (ライブラリー名)
これは、転送される iSeries、eServer i5、または System i5 ファイルが含まれている iSeries、eServer i5、または System i5 ライブラリーの名前です。この iSeries、eServer i5、または System i5 ファイルには、iSeries、eServer i5、または System i5 からworkstationに転送されるデータが含まれています。ライブラリー名を指定しなかった場合は、*LIBL が使用されます。目的のライブラリーが見つからない場合は、「参照」を選択すると、iSeries、eServer i5、または System i5 ジョブ・ライブラリー・リストの *USRLIBL で定義されているすべてのライブラリーのリストが表示されます。ライブラリー・リストの *USRLIBL は、iSeries、eServer i5、または System i5 で CHGJOBD コマンドを実行してジョブ記述を変更することで変更できます。
file-name (ファイル名)
データの転送元の iSeries、eServer i5、または System i5 の物理ファイル、論理ファイル、または DDM ファイルの名前です。ファイル名は必ず指定しなければなりません。ライブラリー名も指定する場合は、スラッシュ (/) でファイル名と区切らなければなりません。使用したいファイルの名前がわからない場合は、ライブラリー名とスラッシュを入力した後で「参照」を選択します。そのライブラリーの中にあるファイルのリストを表示することができます。iSeries、eServer i5、または System i5 ジョブ・ライブラリー・リストの *USRLIBL に定義されているライブラリー内のすべてのファイルのリストを表示するには、*USRLIBL/ を入力して「参照」を選択してください。
member-name
転送したいデータを含む iSeries、eServer i5、または System i5 のメンバーの名前、または *FIRST です。メンバー名を指定しなかった場合は、*FIRST が指定されたもの と想定され、該当のファイルの最初のメンバーが使用されます。
record-format-name (レコード形式名)
指定した iSeries、eServer i5、または System i5 ファイルに入っているレコード形式の名前、または、*ONLY です。レコード形式名を指定する前に、該当のメンバー 名または *FIRST を指定しておかなければなりません。レコード形式名を指定しなかった場合は、*ONLY が指定されたものと 想定され、該当のファイルがもつ唯一のレコード形式が使用されます。レコード形式名を指定する場合は、コンマ (,) でレコード形式名とメンバー名を 区切らなければなりません。

指定した iSeries、eServer i5、または System i5 ファイルに複数のレコード形式がある場合は、レコード形式名を指定する必要があります。ファイル・メンバー名を指定しない場合は、レコード形式名を指定することは できません。

注:
  1. ライブラリー名、ファイル名、ファイル・メンバー名、およびレコード形式名の 長さは、それぞれ最高 10 文字までです。それぞれの名前の最初の文字は A~Z、¥、#、または @ でなければなりません。残りの文字には、0~9、下線、およびピリオドも使用できます。
  2. 「転送元」フィールドがブランクの場合、または次のファイル名を指定するためにコンマを入力した場合に「参照」を選択すると、iSeries、eServer i5、または System i5 ジョブ・ライブラリー・リストの *USRLIBL に定義されているライブラリーのリストが表示されます。
  3. ファイル名、メンバー名、またはレコード形式名の一部を入力し、その後にアスタリスク (*) を入力して「参照」を選択すると、指定した部分名で始まる名前のリストを表示させることができます。
例えば、ITEMLIB というライブラリーの ITEMMAST ファイル の ITEMMBR1 というファイル・メンバー (最初のメンバー) から データを転送したいとします。ITEMFMT は、このファイルのただ 1 つのレコード形式です。この場合、次のように指定します。
ITEMLIB/ITEMMAST(ITEMMBR1,ITEMFMT)
次のように指定してもかまいません。
ITEMLIB/ITEMMAST