iSeries、eServer i5、または System i5 ファイル

以下に、iSeries、eServer™ i5、または System i5® と workstation との間でデータ転送を行う際の要件を簡単に説明します。
ライブラリー
iSeries、eServer i5、または System i5 ライブラリーでは、関連するオブジェクトが意味のあるグループに編成されています。オブジェクトとは、例えば売掛管理に関連するプログラムやファイルなどすべてです。ライブラリーを使用することにより、オブジェクトをグループ化し、名前によって ファイルを見つけることができます。転送機能はライブラリーを使用して iSeries、eServer i5、または System i5 のファイルを見つけます。
ファイル
iSeries操作できる、eServer i5、または System i5 ファイルは、ファイルの説明とファイルに保存されているデータで構成されます。PC400 は、データベース・ファイルと呼ばれる iSeries、eServer i5、または System i5 ファイルを処理します。データベース・ファイルは、物理ファイルの場合と論理ファイルの場合とがあります。

物理ファイルとは、レコードに保管されているデータを含むデータベース・ファイルのことです。レコード形式の記述は、データと共に、 物理ファイルの中に含まれています。

論理ファイルとは、そのファイルを用いて 1 つまたは複数の物理ファイルに保管されているデータにアクセスできるデータベース・ファイルのことです。物理ファイルと同じように、論理ファイルにもファイル記述が入っています。ただし、論理ファイルには実際のデータが含まれません。その代わりに、論理ファイル記述に含まれているレコード形式を使用して、1 つ または複数の物理ファイルに入っているフィールドにアクセスできます。論理ファイルを iSeries、eServer i5、または System i5 から workstation に転送する場合、データは 1 つ以上の物理ファイルから取り出されます。ユーザーは転送したいファイルとして 論理ファイルを指定するだけです。転送すべき実際のデータがどの物理ファイルに入っているかは、iSeries、eServer i5、または System i5 が認識しています。
注: workstation から論理ファイルにデータを転送することはできません。
メンバー
データベース・ファイルのデータ・レコードは、 いくつかのメンバーにグループ化されます。1 つのファイルには少なくとも 1 つのメンバーが 入っていなければなりません。

iSeries、eServer i5、または System i5 との間でデータを転送する場合、実際のデータ転送はファイルのメンバー間で行われます。例えば、特定の workstation ファイルを、iSeries、eServer i5、または System i5 に転送できます。そのファイル・メンバーは新規または既存の iSeries、eServer i5、または System i5 ファイルの新しいメンバーになるか、または既存の iSeries、eServer i5、または System i5 ファイルの既存メンバーに置き換わります。

Record format (レコード・フォーマット)
レコード形式は、ファイルのレコードに入っているフィールドと、それらのフィールドがレコード内に現れる順序を記述しています。レコード形式はファイル記述の中に保管されます。物理データベース・ファイルおよび論理データベース・ファイルは、1 つまたは 複数のレコード形式をもつことができます。