CICS SEND コマンドの説明およびオプション

CICS の SEND コマンドのパラメーターについて、以下に説明します。
SEND
コマンドです。
d:
送信するファイルを保管するディスケットの ドライブ名またはハード・ディスクのドライブ名が、デフォルトの指定と異なるとき に指定します。
path
ファイルが存在するサブディレクトリーのパス名を指定します。
filename.ext
送信するファイルの名前 (拡張子を含む) を指定します。
h:
送信先のホスト・セッション ID を指定します。ホストが 1 つだけの場合、このパラメーターの指定は任意です。デフォルトはセッション A です。
fn
送信後の CICS ディスク上でのファイル名を指定します。ファイル名は必ず指定しなければなりません。新しく名前を作成しても、 ディスク上に既にある名前を使用してもかまいません。
ft
CICS のファイル・タイプ。コマンド行構文で使用する場合には、Z and I Emulator for Windows のコマンド行での CICS SEND の使用を参照してください。
(options
       これらのオプションを指定できます。
ASCII
次の処理を行います。
  • workstationの 1 バイト・コードを EBCDIC コードに変換します。
ASCII CRLF はデフォルト値です。表示または編集するテキスト・ファイルや ソース・ファイル (SCRIPT ファイルなど) の場合、 このような制御項目を使用する必要があります。バイナリー・ファイルには指定する必要はありません。
注:
  1. CRLF と NOCRLF オプションは同時に指定できません。
  2. BINARY と ASCII オプションは同時に指定できません。
  3. オプショナル・パラメーターを指定しなかった場合、デフォルト値として CRLF ASCII が使用されます。
BINARY
ファイル内のデータがバイナリー・データであることを示します。暗号化されたコンパイル済みのプログラムなどのデータを指定することができます。これらのデータ・ファイルは、ホスト・ファイル転送プログラムによって変換されずに 一時記憶域待ち行列にコピーされます。

このオプションは、SBCS セッションの場合に有効です。

CLEAR
ファイル転送を開始するときに、workstation・ウィンドウをクリアします。
CRLF
テキスト・ファイル内で復帰コードと改行コードを使用します。
NOCLEAR
このオプションを指定すると、ファイル転送を開始するときに Clear コマンドを ホストに転送しません。このオプションは ISPF コマンド・モードで転送するときに必要です。
NOCRLF
PC ファイルが復帰文字と改行文字で区切られた論理レコードから構成されないことを 示します。CICS ファイル転送プログラムによるレコードの連結または分割は行われません。

送信したファイルはインバウンド・データ・バッファーを使用してホストの一時記憶域に 書き込まれます。CICS の一時記憶域待ち行列にコピーできるデータの長さは 32767 文字までです。

このオプションは、SBCS セッションの場合に有効です。

PROGRESS
ファイルの転送中であるか、ファイル転送が既に終了しているかを示す メッセージを表示します。このようなメッセージでは、現行の転送済みバイトは表示されません。
QUIET
メッセージを表示しません。
TIME(n)
ホストからエラー・メッセージが返されるまでに、プログラムがホストの 応答を待つ時間を 30 秒単位で指定します。n を 0 から 2184 の範囲の整数値で置き換えてください。0 を指定するとタイムアウトは設定されません。デフォルトは 1 です。 処理の終了前にエラー・メッセージが出されないようにするため、 適切な値を指定してください。パケット・サイズが大きい場合、ブロック・サイズが大きい場合、または通信回線の処理速度が遅い場合 ( や COM ポートなど) は、5 (150 秒) が推奨値です。TIME と (n) の間にはブランク・スペースを入れてはなりません。