VM/CMS へファイルを送信する場合のコマンド構文

次の例は、VM/CMS ホストにファイルを送信するときに使用できるコマンド構文を 示したものです。SEND コマンドのパラメーターは、1 組の括弧の中で結合することができます。
  • デフォルト・ドライブからworkstation・ファイルを送信して、 そのファイルを VM/CMS A ディスクに新しいファイルとして保管するとき。
    SEND pc.txt a:cmsfile script a (ASCII CRLF LRECL 72 RECFM V
    注: 入力するコマンドが 1 行を超える場合は、 その行を入力した後 Enter キーを押さずにコマンドの入力を続けてください。

    このコマンドは、デフォルト・ドライブにある PC.TXT という workstation ファイルを、ホスト・セッション a のホストに送信します。送信するファイルが現在のドライブにある場合は、workstation ドライブを指定する必要はありません。このコマンドによって、A ディスク上 に CMSFILE SCRIPT という新しいファイルが作成されます。ファイル内のレコードの長さは、72 文字までの可変長です。

  • デフォルト・ドライブからworkstation・ファイルを送信して、VM/CMS A ディスク上の ファイルを置き換えるとき。
    SEND pc.txt a:cmsfile script a (ASCII CRLF

    このコマンドは、デフォルト・ドライブにある PC.TXT という workstation ファイルを、ホスト・セッション a の VM/CMS A ディスクに送信します。送信するファイルが デフォルト・ドライブにある場合は、workstation ドライブの名前を指定する必要はありません。このファイルは、CMSFILE という SCRIPT ファイルの 内容を置き換えます。新しい CMSFILE ファイルのレコード長と形式は、 元の CMSFILE ファイルと同じです。

    A ディスク上に CMSFILE SCRIPT ファイルがない場合 は、PC.TXT ファイルが CMSFILE SCRIPT という 名前の新しいファイルとして、A ディスク上に追加されます。ファイル内のレコードの長さは 80 文字の固定長になります。

  • デフォルト・ドライブ以外のドライブからバイナリーのworkstation・ファイルを送信するとき。
    SEND a:pc.exe c:cmsfile exebin b (recfm v
    このコマンドは、PC.EXE という名の workstation ファイルを、ドライブ A にあるディスケットから c という名のホスト・セッションの VM/CMS B ディスクに送信します。これは新しいファイルであるか、または CMSFILE という名のファイルを置き換えます。

    バイナリー・ファイルの転送時には、可変長のレコード形式 (recfm v) を指定する必要があります。可変長形式を指定しないと、ファイルにブランク文字が追加されます。

  • ファイルをハード・ディスクから送信して、VM/CMS A ディスク の 1 つのファイルの終わりに追加するとき。
    SEND c:pc.txt cmsfile script a (ASCII CRLF APPEND
    このコマンドを実行すると、ハード・ディスクにある PC.TXT という workstation ファイルがホスト・セッションに送信されます。a セッションに送信する場合は、ホスト・セッションの名前を指定する必要はありません。ファイルは、VM/CMS A ディスク上 の CMSFILE というスクリプト・ファイルの終わりに追加されます。
  • ファイルをハード・ディスク上のサブディレクトリー から VM/CMS A ディスクに送信するとき。
    SEND c:\sd1\pc.txt cmsfile script a (ASCII CRLF
    このコマンドを実行すると、ハード・ディスク上のサブディレクトリー SD1 に ある PC.TXT というファイルがホスト・セッションに送信されます。送信されたファイルは、VM/CMS A ディスク上にある CMSFILE と いう SCRIPT ファイルの内容を置き換えます。