iSeries、eServer i5、または System i5 システムから PC へのパフォーマンスに関する考慮事項

iSeries、eServer™ i5、または System i5® からworkstationへのデータ転送は、以下のパフォーマンスの考慮事項による影響を受けます。
  • システムの作業負荷。
  • 転送を完了するために探す必要があるレコードの数。
  • 3 つ以上のファイルを結合するかどうか。複数のファイルのレコードを結合する場合は、余分な iSeries、eServer i5、または System i5 のリソースが必要になります。
  • GROUP BY フィールドを指定するかどうか。
  • 複雑な WHERE または HAVING 比較を指定するかどうか。
これらの要素や他の要素は、転送するデータを決定するために必要な時間に 影響してきます。例えば、すべてのレコードを選択して最初のレコードの受信に要する時間は、複雑な WHEREHAVING の値に基づいて小さなレコード・グループの転送を開始するために要する時間よりも短くなります。ただし、大 きなファイルのすべてのレコードを転送するのは実際的ではなく、その必要が ない場合もあります。

iSeries からworkstationへのデータ転送機能では、iSeries、eServer i5、または System i5 内の多くの機能を使用して、選択的にレコードを検索する最も迅速な方法が決定されます。より小さい レコード・グループの転送を選択する場合、iSeries からworkstationへの転送機能は、可能な限り既存のアクセス・パスを使用してパフォーマンスの向上を図ります。

iSeries からworkstationへの転送機能で既存のアクセス・パス (論理ファイル) の使用を 考慮する場合には、そのアクセス・パスが次の条件を満たしている必要があり ます。
  • 転送するデータに対して定義されていなければならない。
  • *DELAY または *IMMED で保守されていなければならない。
これらの条件を満たしている場合には、転送要求をそのアクセス・パスに対応 させなければなりません。転送要求を定義する場合には、次の考慮事項が役立 ちます。
  • WHERE 文節の値に基づいてレコードを選択するために要する時間は、WHERE フィールドで以下が該当する場合に短くなります。
    • 定数との比較である。
    • 転送するデータに定義されている既存のアクセス・パスの最初の キー・フィールドである。
  • GROUP BY または ORDER BY 文節、またはその両方を含んでいる転送要求は、そのアクセス・パスのキー・フィールドが GROUP BY または ORDER BY 文節で指定されている順序と同じ順序の場合に効果的に機能します。
  • JOIN BY 文節を含んでいる転送要求は、以下の場合に効果的に機能します。
    • 結合するファイルにアクセス・パスが存在する。
    • 結合するフィールドがアクセス・パスの最初のキー・フィールドである。
    • フィールドが見つからない場合にレコードを戻す。