表示用変換テーブルのカスタマイズ

PC/3270 では、workstation (ANSI) のグラフィック記号を使用してホストの EBCDIC 文字が表示されるため、zSeries EBCDIC ホスト・コード・ページで定義された文字が ANSI によって定義された同じグラフィック記号を使用して正しく表示されます。ただし、ホストまたは workstationのアプリケーションが標準変換を使用する設計とな っていないため、ユーザー固有の変換テーブルを使用しなければならないこと があります。

例として次の手順を実行することによって、ユーザー固有の変換テーブルを 使うことができます。ユーザー定義テーブルによって発生するデータ保全の 問題は、ユーザーの責任で行ってください。

次の手順は、左と右の大括弧の対応付けの変更方法の例です。
  1. 実行中のすべての 3270 セッションを終了する。
  2. PC/3270workstation・プロファイル (*.WS) を修正する。
    [Translation]
    IBMDefaultView=N
    DefaultView=C:\Z and I Emulator for Windows\PRIVATE\BRACKET.XLT
  3. 表示用変換テーブル・ファイル (.XLT) を 作成する。この例では、以下の BRACKET.XLT ファイルが Z and I Emulator for Windows private subdirectoryに作成されます。
    [Profile]
    id=XLT
    Description=User-defined Display Translation Table
     
    [Option]
    Replace=Y
     
    [SB Xlate]
    ; EBCDIC=ANSI
    ; The next line displays EBCDIC X'AD' as
    ; an ANSI X'5B' (left bracket)
    AD=5B
    ; The next line displays EBCDIC X'BD' as
    ; an ANSI X'5D' (right bracket)
    BD=5D
  4. 新しい左と右の大括弧のグラフィック記号を入力する必要がある場合は 、次のように、ユーザー固有のキーボードのレイアウト (.KMP) を作成する。
    [Keyboard]
    KEY27=ansi dd
    KEY28=ansi a8
    右側の情報は小文字である必要があります。PC/3270 は ANSI の X'dd' を EBCDIC の X'ad' に変換します。ステップ 3 で作成したテーブルによって、この文字は [ として表示され ます。
  5. 修正したPC/3270・プロファイルに対応する「workstation」アイコンをクリックする。