セッション・オプション

以下の表にセッション・オプションを示します。デフォルト値には下線が付いています。
  1. 次の表の値は、Send Key (3)、Search Presentation Space (6)、Copy String to Presentation Space (15)、Search Field (30)、Copy String to Field (33)、Send File (90)、および Receive File (91) の関数に対してどのようにデータ・ストリングの長さを定義するかを判別します。
    説明
    STRLEN すべてのストリングに対して明示の長さが渡されています。
    STREOT ストリングの長さは明示的に指定されていません。呼び出し元のデータ・ストリングは EOT 文字で終了します。

  2. 次の表の値は、EHLLAPI 関数である Send Key (3)、Search Presentation Space (6)、Copy String to Presentation Space (15)、Search Field (30)、Copy String to Field (33)、Send File (90)、および Receive File (91) に対して呼び出し元のデータ・ストリングのテキスト終了 (EOT) 区切り文字として使用する文字を指定する際に使用します。
    説明
    EOT=c この値で、ストリング終了文字に EOT 文字を (STREOT モードで) 指定できます。2 進数の 0 がデフォルト値です。等号の後をブランクにしないでください。

    有効値にするためには、1 バイトのリテラル文字ストリングとして、 前にブランクを付けずに c を入力します。このステートメントで指定した EOT 文字は、STREOT オプション (セッション・オプションの 1 を参照) が 有効な場合に限り、呼び出しデータ・ストリングの長さの判別に使用されます。

  3. 次の表の値は、検索関数の Search Presentation Space (6) および Search Field (30) に影響を及ぼします。
    説明
    SRCHALL Search Presentation Space (6) 関数と Search Field (30) 関数は、ホスト表示スペース全体またはフィールド全体を走査します。
    SRCHFROM Search Presentation Space (6) 関数と Search Field (30) 関数は、指定した PS 位置から開始 (SRCHFRWD のとき) するか、または指定した PS 位置で終了 (SRCHBKWD のとき) します。

  4. 次の表の値は、検索関数の Search Presentation Space (6) および Search Field (30) に影響を及ぼします。この値により、検索方向が判別されます。
    説明
    SRCHFRWD Search Presentation Space (6) 関数と Search Field (30) 関数は、昇順方向に実行されます。
    SRCHBKWD Search Presentation Space (6) 関数と Search Field (30) 関数は、降順方向に実行されます。検索ストリングの先頭文字が指定した範囲内にあるとき、検索の対象となります。

  5. 次の表の値は、Copy Presentation Space (5)、Copy Presentation Space to String (8)、Copy Field to String (34) の関数について、属性バイトをどのように取り扱うかを決定します。
    説明
    NOATTRB 不明な値をすべてブランクに変換します。
    ATTRB 元の値として ASCII に相当しないコードをすべて戻します。
    NULLATTRB フィールド属性をすべて NULL 文字に変換します。

  6. 次の表の値は、Pause (18) 関数に影響を及ぼします。
    説明
    FPAUSE 全期間休止。Pause (18) 関数で指定した期間、休止します。
    IPAUSE 割り込み可能な休止。 Start Host Notification (23) 関数の実行後、ホストのイベントが休止を終了させます。

  7. 次の表の値は、ファイル転送関数の Send File (90) および Receive File (91) が生成するメッセージを表示するかどうかを判別します。
    説明
    NOQUIET SEND および RECEIVE メッセージが表示されます。
    QUIET SEND および RECEIVE メッセージは表示されません。

  8. 次の表のステートメントは、ファイル転送関数の Send File (90) および Receive File (91) の実行中に Z and I Emulator for Windows EHLLAPI がどれくらい待機してから Cancel を自動的に発行するかを判別します。有効にするには、c は英文字 J~N でなければならず、前にブランクがあってはなりません。
    説明
    TIMEOUT=0 約 20 秒の遅延の後に Cancel が自動的に発行されます。
    TIMEOUT=c 指定した遅延の後に Cancel が自動的に発行されます。下の表にある 1 文字の標識は、Cancel を発行する前に、30 秒 サイクルを何回受け入れる必要があるかを Z and I Emulator for Windows に通知します。
    文字
    値 (分)
    1
    0.5
    2
    1.0
    3
    1.5
    4
    2.0
    5
    2.5
    6
    3.0
    7
    3.5
    8
    4.0
    9
    4.5
    J
    5.0
    K
    5.5
    L
    6.0
    6.5
    N
    7.0

  9. 次の表のステートメントは、キー・ストローク略号に 対するエスケープ文字を定義するために使用します。このセッション・オプションは、Send Key (3) 関数と Get Key (51) 関数に影響を及ぼします。有効値にするためには、1 バイトのリテラル文字ストリングとして、前にブランクを付けずに c を入力します。
    説明
    ESC=c この値により、キー・ストローク略号に対するエスケープ文字を 指定できます (@ がデフォルト値)。等号の後をブランクにしないでください。ブランクはエスケープ文字に使用できません。

  10. 次の表の値は、Send Key (3) 関数を使用して送信されたストリングを EHLLAPI が先に自動的にリセットするかどうかを判別します。
    説明
    AUTORESET EHLLAPI は、リセット付きの Send Key (3) 関数を使用して送信されたキーの全ストリングに接頭部を付けることにより、すべての使用禁止条件のリセットを試行します。
    NORESET AUTORESET を行いません。

  11. 次の表の値は、Connect Presentation Space (1) コマンド関数に影響を及ぼします。
    説明
    CONLOG ワークステーション・セッションとホスト・セッションの間の論理接続を 確立します。接続中は、要求された表示スペースへジャンプしません。
    CONPHYS ワークステーション・セッションとホスト・セッションの間の物理接続を 確立します。接続中に、要求された表示スペースへジャンプします。

  12. 次の表の値は、Wait (4) 関数と Get Key (51) 関数に影響を及ぼします。それぞれの値については、2 つの異なる影響があり、それぞれの関数に対応しています。
    説明
    TWAIT Wait (4) 関数は、 XCLOCK (X []) または XSYSTEM でタイムアウトになるまで最大 1 分間待機します。

    Get Key (51) 関数は、EHLLAPI アプリケーション・プログラムがキーを代行受信してから、そのアプリケーションに制御を戻します (このキーは、通常のキーまたは Start Keystroke Intercept (50) 関数で指定されたオプションに基づく AID キーです)。

    LWAIT Wait (4) 関数は、XCLOCK (X [])/XSYSTEM がクリアされるまで待機します。ホストが使用可能になるまでユーザーのアプリケーションに制御が戻らな いため、このオプションはお勧めできません。

    Get Key (51) 関数は、EHLLAPI アプリケーション・プログラムがキーを代行受信してから、そのアプリケーションに制御を戻します (このキーは、通常のキーまたは Start Keystroke Intercept (50) 関数で指定されたオプションに基づく AID キーです)。

    NWAIT Wait (4) 関数は、状況をチェックし、即座に状況を戻します (待機なし)。

    Get Key (51) 関数は、Start Keystroke Intercept (50) 関数で指定されたオプションに一致したオプションがキューにないと、4 番目のパラメーターに戻りコード 25 (キー・ストローク使用不可) を戻します。

    注: NWAIT を使用するようお勧めします。
  13. 次の表の値は、Copy Presentation Space (5)、Copy Presentation Space to String (8)、Copy String to Presentation Space (15)、Copy String to Field (33) および Copy Field to String (34) に影響を及ぼします。拡張属性バイト (EAB) には、拡張文字属性および拡張フィールド属性が含まれます。
    説明
    NOEAB データのみを渡します (EAB なし)。
    EAB 拡張属性バイトを指定して表示スペース・データを渡します。画面に表示されるそれぞれの文字については、2 バイトのデータが渡されます。このため、表示スペースの 2 倍のサイズのバッファーを 事前割り振りしておくことが必要です。 例えば、2 x 1920 = 3840 (24 行 80 桁の表示スペース用)。

    文字ストリングの拡張属性は、フィールド内の個々の文字の属性としてでは なく、フィールド・バイトの属性として報告される場合があります。このような場合、画面上の個々の文字または文字セットに下線が付けられる かどうかを知るには、フィールド属性バイト (画面に表示されるフィールドの 前にあるバイト) の位置を指定して CopyPStoString を実行し、そのフィールド 内の全文字に適用される EAB 情報を得てください。

    注: EHLLAPI Copy PS to String を使用すると、オペレーターには見えないようにすべきテキストがコピーされます。隠しデータがあるかどうかを判別するには 、EHLLAPI Set Session Parameters 関数を使用して、NODISPLAY オプションを設定してください。これにより、EHLLAPI は非表示フィールドを NULL として戻します。データを隠すための一般的な別の手順は、前景と背景の色を同一色 (例えば、 黒色) に設定して、テキストは表示されるが人間のオペレーターには見え ないようにすることです。アプリケーションにこれを検出させる唯一の方法は、 EAB と XLATE の セッション・パラメーターを使用して PS をコピーすることです。各バイト位置の前景/背景の色が戻され、見えない文字を判別することができ ます。
  14. 次の表の値は、Copy Presentation Space (5)、Copy Presentation Space to String (8)、Copy String to Presentation Space (15)、Copy String to Field (33) および Copy Field to String (34) に影響を及ぼします。
    説明
    NOXLATE EAB は変換されません。
    XLATE EAB は PC のカラー・グラフィックス・アダプター (CGA) 形式に変換されます。

  15. 次の表にある値は、NOATTRB と NOEAB が指定されている場合に Copy Presentation Space (5)、Copy Presentation Space to String (8)、および Copy Presentation Space to Clipboard (35) に影響します。
    説明
    BLANK 不明な値をすべて X'20' に変換します。
    NOBLANK 不明な値をすべて X'00' に変換します。
    デフォルト値は BLANK です。デフォルト値を NOBLANK に変更したい場合は 、Z and I Emulator for Windowsのユーザー・クラス・アプリケーション・データのディレクトリ ーに配置されている PCSWIN.INI ファイルに、以下のステートメントを追加し てください。
    [API]
    NullToBlank=NO
  16. 次の表の値は、Query Sessions (10) により戻される表示スペースのサイズに影響を及ぼします。
    説明
    CFGSIZE 接続されている表示スペースの構成サイズを戻します。このオプションは、ホストによる構成サイズの一時変更を無視します。
    NOCFGSIZE 接続されている表示スペースの現在のサイズを戻します。

  17. 次の表にある値は、Copy Presentation Space (5)、Copy Presentation Space to String (8)、Copy Field to String (34)、および Copy Presentation Space to Clipboard (35) に影響します。
    説明
    DISPLAY 表示スペース内の非表示フィールドを、コピー先の バッファー域にコピーします。現行のアプリケーションは、通常通りに機能します。
    NODISPLAY 表示スペース内の非表示フィールドを、表示フィールドと 同じ方法でコピー先のバッファー域にコピーしません。非表示フィールドは、コピー先のバッファーに NULL 文字のストリングとして コピーされます。これにより、アプリケーションでは、パスワードなどの機密情報を表示せずに、 コピーしたバッファーをプレゼンテーション・ウィンドウに表示することが できます。

  18. 次の表にある値は、Copy String to Presentation Space (15)、Copy String to Field (33)、および Paste Clipboard to Presentation Space (36) に影響します。
    説明
    NOPUTEAB Copy String to Presentation Space または Copy String to Field のデータ・ストリングに EAB を含めません。
    PUTEAB Copy String to Presentation Space または Copy String to Field のデータ・ストリングに EAB を含めます。

    このオプションは、Communication Manager/2 と互換性を持たせるためのものです。Communication Manager/2 では、Set Session Parameters の EAB (または EAD) が有効なときは、Copy String to Presentation Space または Copy String to Field で指定するデータ・ストリングに、EAB (または EAD) が文字データと共に含まれていなければなりません。一方、従来のZ and I Emulator for Windowsでは、EAB (または EAD) が 有効であっても、これらの関数に指定するデータ・ストリングに含まれるの は文字データのみでした。しかし、Z and I Emulator for Windowsでは、PUTEAB を設定して、データ・ ストリングの中に EAB (または EAD) を含めることにより、Communication Manager/2との互換性 を持つことができます。

  19. 次の表の値は、Send Key (3) 関数に影響を及ぼします。キーボードがブロックまたは使用されている場合、キー・ストロークは 処理されません。4 分のタイムアウトが発生するまで、関数がキー・ストロークの再送を試行するか、 または、キーボードがブロックまたは使用されていることが確認されて即座に関数が戻るかどうかを、このオプションにより決定します。
    説明
    RETRY キー・ストロークが送信されるか、4 分のタイムアウトが発生するまで キー・ストロークの送信を試行し続けます。
    NORETRY キーボードがブロックまたは使用されていることが確認されたら、関数は即座に戻ります。

  20. 次の表にある値は Copy Presentation Space (5)、Copy Presentation Space to String (8)、Copy String to Presentation Space (15)、Copy String to Field (33)、Copy Field to String (34) Search Field (30)、Query Sessions (10)、Copy Presentation Space to Clipboard (35)、および Paste Clipboard to Presentation Space (36) に影響します。
    説明
    EXTEND_PS 5250 エミュレーションは、24 行 80 桁の表示スペースをサポートします。Communication Manager 5250 エミュレーションが 25 番目の行を表示するインスタンスもあります。このようなことが起こるのは、ホストからのエラー・メッセージが表示される場合、またはオペレーターが SysReq キーを選択する場合です。 Z and I Emulator for Windows行 24 に 25 行目の情報を表示しますが、通常 EHLLAPI実際の 24 行目を表示します。EXTEND_PS オプションによって、EHLLAPI アプリケーションは Communication Manager EHLLAPIと同じインターフェースを使用することができ、このような状況が発生したときに有効な表示スペースが拡張されます。
    NOEXTEND_PS 上記の状態が発生した場合に表示スペースを拡張しません。これはデフォルト値です。
  21. 次の表の値は、Connect Presentation Space (1) と Connect Window Services (101) 関数に影響を及ぼします。これらのオプションは、アプリケーションで、それが接続されている 表示スペースを他の表示スペースと 共用できるか、また共用することになるかを指定します。各 Set Session Parameter 呼び出しについて、次の値のうち 1 つだけを指定することができます。
    説明
    SUPER_WRITE アプリケーションは、共用が可能で書き込みアクセス許可を有する 他のアプリケーションに同時に同じ表示スペースに接続する ことを許可します。この関数を呼び出したアプリケーションでは、 監視タイプの関数が実行されますが、表示スペースを 共用する他のアプリケーションに対してエラーは生成されません。
    WRITE_SUPER アプリケーションは、書き込みアクセスを要求し、監視アプリケーション だけにその表示スペースへ同時に接続することを許可します。これはデフォルト値です。
    WRITE_WRITE アプリケーションは、書き込みアクセスを要求し、 その動作が予測可能なパートナーまたは他のアプリケーションに 表示スペースを共用することを許可します。
    WRITE_READ アプリケーションは、書き込みアクセスを要求し、読み取り専用関数を実行 する他のアプリケーションに表示スペースを共用することを許可します。また、表示スペースのコピーおよび他の読み取り専用操作を 通常通り実行することもできます。
    WRITE_NONE アプリケーションは、表示スペースを排他使用します。監視アプリケーションも含めて、他のアプリケーションは、表示スペースを共用できません。また、表示スペースのコピーおよび他の 読み取り専用操作を通常通り実行することもできます。
    READ_WRITE アプリケーションは、表示スペースをモニターするための読み取り アクセスのみを要求し、読み取りまたは書き込み (あるいはその両方の) 関数を 実行する他のアプリケーションに表示スペースを共用することを 許可します。また、表示スペースのコピーおよび他の読み取り専用操作を 通常通り実行することもできます。

  22. 次の表の値により、アプリケーションは、表示スペースの共用の要求を、パートナー・ アプリケーション (一緒に動作するよう開発されたアプリケーション) との間での 共用に制限することができます。
    説明
    NOKEY この値を指定すると、アプリケーションは、KEY パラメーターを指定していない既存のアプリケーションとの互換性を持つようになります。
    KEY$nnnnnnnn サポートする表示スペースの共用アクセスを制限するために、 キーワードを使用します。キーワードは、正確に 8 バイトの長さでなければなりません。