横置き用紙処理の制御を定義する場合
用紙処理の制御を定義すると、これらの制御では 用紙の方向を横置きに設定できます。横置き用紙処理の制御では、用紙の方向を 横置きに設定できます。PFT Migration Utilityは、制御を次のように移行します。
- ケース 1
どちらのフィールドも定義されていないため、データを移行しません。
例: 以下の条件では、データは SELECT_DRAWER2= に移行されません。この例の場合、SELECT_DRAWER2= は出力ファイルに書き込まれません。- 用紙処理の下段トレイの選択と送りにデータが定義されていません。
- 横置き用紙処理の下段トレイの選択と送りにデータ が定義されていません。
- ケース 2
用紙処理のフィールドにデータを定義していない場合、PFT Migration Utilityは対応する フィールドのデータを横置き用紙処理のデータと比較できません。このことには関係なく、横置き用紙処理のデータは、 横向き方向の制御を含め、PDF の給紙カセットの選択フィールドに移行します。
例: 横置き用紙処理での上段トレイの選択と送りの制御が、以下の条件のもとで SELECT_DRAWER1= に移行されます。- 用紙処理の上段トレイの選択と送りにデータが定義されていません。
- 横置き用紙処理の上段トレイの選択と送りに制御が 定義されています。
- ケース 3
横置き用紙処理のフィールドにデータを定義していな い場合、PFT Migration Utilityは対応するフィールドのデータを用紙処理のデータと比較できません。このことには関係なく、縦置き方向の制御を含め、用紙処理のデータは PDF の 給紙カセットの選択フィールドに移行します。
例: 用紙処理で手動での選択と送りの制御が、以下の条件のもとで SELECT_DRAWER3= に移行されます。- 用紙処理の手動選択と手動送りに制御が定義されています。
- 横置き用紙処理の上段トレイの選択と送りにデータ が定義されていません。
- ケース 4
長さが異なるため、データを移行しません。
例: 以下の条件では、データは SELECT_DRAWER2= に移行されません。この例の場合、SELECT_DRAWER2= は出力ファイルに書き込まれません。- 用紙処理の下段トレイの選択と送りにデータが定義されており、 長さは 8 です。
- 横置き用紙処理の下段トレイの選択と送りにデータ が定義されており、長さは 10 です。
- ケース 5 PFT Migration Utilityは、用紙処理のデータと横置き用紙処理のデータを 次のように比較します。
- データの中に異なる値が見つかると、逆方向にエスケープ文字 X'1B' を探して制御が探索されます。
- エスケープ文字を制御の途中で検出した場合、制御を 2 つに分割します。PFT Migration Utilityは、分割された最初の部分はトレイの選択と送りを 制御するものとし、2 番目の部分は用紙の方向を制御するものとします。PFT Migration Utilityは、用紙処理制御の最初の部分をトレイの選択と送りに 移行し、2 番目の部分を SET_PORTRAIT_ORIENT= に移行します。 また、横置き用紙処理の制御の 2 番目の部分 を SET_LANDSCAPELEFT_ORIENT= に移行します。
- エスケープ文字を制御の先頭で検出し、 ユーザー定義の制御 988 に 03 (= HP PCL) を定義する場合、 PFT Migration Utilityは、制御を結合したものとします。したがって、制御は エスケープ文字と 2 文字の共用文字で始まります。このため、PFT Migration Utilityは最初の部分の最後の文字は小文字であると して大文字に変換し、その文字が終端文字であることを示します。
PFT Migration Utilityは、次のようにして制御を 2 つに分割します。
- エスケープ文字を検出したが、 データ・ストリームが HP PCL ではない場合、PFT Migration Utility はエラー・メッセージを表示して、PFT Migration Utility がデータを移行できないことを示します。
- エスケープ文字を検出しなかった場合、PFT Migration Utility はエラー・メッセージを表示して、PFT Migration Utility がデータを移行できないことを示します。
- 異なる値を検出しなければ、 用紙処理と横置き用紙処理には同じ制御を定義します。
PFT Migration Utilityは、次の順序でデータを移行します。
- 上段トレイの選択と送り
- 下段トレイの選択と送り
- 手動の選択と送り
- 封書トレイの選択と送り
用紙方向の制御を検出すると、 用紙の方向の SET_PORTRAIT_ORIENT= と SET_LANDSCAPELEFT_ORIENT= で 移行が停止します。例えば、データを下段トレイの選択と送りに 移行するときに、 用紙方向の制御を検出した場合などです。PFT Migration Utilityは、手動の選択と送りおよび 封書トレイの選択と送りのデータを移行しているときには 用紙の方向を検出しても移行を停止しません。