Begin of File または End of File 構造化フィールドの処理

ブラケットまたはタイムアウト・インターバルと一緒に Begin of File/End of File 構造化フィールドを使用する場合、印刷ジョブをいつ開始または終了するかを決定するときには、ブラケットやタイムアウト・インターバルよりも、Begin of File/End of File 構造化フィールド (SF) が優先されます。以下の例を参照してください。
  • ファイル始まり/終わり構造化フィールドは、ブラケットをオーバーライドします。
    Begin Bracket, Begin of File Structured Field, ...Data...,
    End Bracket

    デバイスは、ファイルの終わり構造化フィールドを受信するまで待ち続け、 受信したら印刷ジョブを終了します。

  • Begin of File/End of File 構造化フィールドは、タイムアウト・インターバルをオーバーライドします。
    Begin of File structured fields, ...Data..., pause > timeout value

    装置は、ファイル終わり構造化フィールドを受信するまで待機し、受信したら 印刷ジョブを終了します。

  • ファイル始まり/終わり構造化フィールドとブラケットの使用法が矛盾しています。
    Begin Bracket, ...Data1...,
    Begin of File Structured Fields,...Data2..,
    End of File Structured Fields, ...Data3...,
    End Bracket

    ファイル始まりおよびファイル終わり構造化フィールドをブラケットと一緒に 矛盾した状態で使用すると、予測できない結果が生じます。前述の例では、デバイスは、Data1、Data2、Data3 を別々のジョブとして処理したり、 これらのうちの複数のジョブを 1 つのファイルに結合したりする場合があります。

予測どおりの結果を得るには、各データ・ブロックをファイル始まりおよび ファイル終わり構造化フィールドで囲まなければなりません。次に、3 つの印刷ジョブがすべてファイル始まり/終わり構造化フィールドで 区切られている例を示します。
Begin Bracket, Begin of File Structured Field, ...Data1...,
End of File Structured Field,(job1)
Begin of File Structured Field, ...Data2..., End of File Structured Field, (job2)
Begin of File Structured Field, ...Data3..., End of File Structured Field,
End Bracket(job3)

PC/3270 は、ブラケットとタイムアウト・インターバルを常に追跡しています。エミュレーターは、ファイル始まり構造化フィールドを受信すると、開始ブラケット、 終了ブラケット、またはタイムアウトを受信してもファイル終わり構造化フィールドを 受信するまではアクションを起こしません。有効なファイル終わり構造化フィールドを処理すると、 エミュレーターは、次のファイル始まり構造化フィールドを受信するまで、デフォルト値として ブラケットまたはタイムアウト・インターバルでジョブを区切ります。